「ゲゲゲ忌」上映会トークショーに「鬼太郎ファミリー」大集合! 野沢雅子さんは「100周年まで大丈夫」と宣言!

『ゲゲゲの鬼太郎』の原作者・水木しげるのゆかりの地、東京都調布市にて、その命日である11月30日を中心に、2019年11月23日(土)からスタートし12月1日(日)まで開催中のイベント「ゲゲゲ忌」。今年で4回目の実施となる「ゲゲゲ忌」では、アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』の51周年を記念する上映会にて、多数のキャスト・スタッフなどが登壇したトークショーが連日行われているが、11月30日(土)のトークショーには『ゲゲゲの鬼太郎』(第6期)のキャストから”鬼太郎ファミリー”が大集合した。


11月30日(土)のトークショーに登壇したのは、『ゲゲゲの鬼太郎』(第6期)で鬼太郎を演じる沢城みゆきをはじめ、野沢雅子(目玉おやじ役)、古川登志夫(ねずみ男役)、庄司宇芽香(ねこ娘役)、藤井ゆきよ(犬山まな役)、田中真弓(砂かけばばあ役)、島田敏(子泣きじじい役、ぬりかべ役)の7人。司会は東映アニメーションの永富大地プロデューサーが務め、スタジオの雰囲気がうかがい知れる和気藹々としたやり取りでトークショーは行われた。

この回の上映会では、第6期から厳選された4本のエピソード、第20話「妖花の記憶」、第38話「新春食人奇譚火車」、第74話「地獄崩壊!? 玉藻前の罠」、第75話「九尾の狐」が上映されており、トークショーの中でもそれらにまつわる話が飛び出した。また、前週11月24日(日)放送の第82話「爺婆ぬっぺっぽう」で視聴者も騒然となった、砂かけばばあと子泣きじじいの衝撃のキスシーンはやはりホットな話題として何度も言及されることとなった。

それぞれのご挨拶から始まったトークショー、まず永富プロデューサーから「ゲゲゲ忌」についての感想を聞かれた野沢さんは、第1期のオーディションで同じ劇団の先輩であった大塚周夫さん、田の中勇さんと偶然一緒になったというエピソードに触れ、「50年経っているけど、まだまだ100周年まで私も大丈夫ですから」と力強く宣言!

続いて、第6期で一番の思い出は? という質問に、田中さんが「(キックオフの厄払いに行った調布市の)布多天神で雪の残る中、マコさん(野沢さん)は走り出して木に登り、酔っ払った敏さんは服を脱いで……」と話し始めると沢城さんから「ねつ造ですよ」と小声でツッコミが入り、会場からは笑いと拍手が巻き起こった。

庄司さんは、上映された第75話「九尾の狐」でねこ娘が鬼太郎を叩いたシーンを挙げ、「1年目の終わりから続いてきた話で、それまで築き上げてきた思いや環状が爆発してぶつけた瞬間でした。ねこ娘の心情を掘り下げて頂いた話もあって、彼女の思いに向き合う中から生まれたシーンだったので一番思い入れがあります」と自らの役に寄り添ったコメント。
それを受けて沢城さんは「暴力だけだと憎しみを生みますけど、愛情があってひっぱたかれることによって目が覚めることってありますね。鬼太郎にも自分の理想がある中でまわりが見えていないことがあるのに気づかされました」とアンサー。

それこそ「シナリオ上の狙い通りだった」と語る永富プロデューサー。「1年目の終わりから2年目へとどうつなげていくか、ねこ娘を復活させるために鬼太郎が何をしたのか、そしてそれを知ったねこ娘がどうリアクションするのか、それによって鬼太郎の気づきがある。それがまたぬらりひょん編へとつながっていくんですね。それが先週のオンエアではあんな話で……」と問題のキスシーンの話題へ。田中さんは「あんなって! いい話でしたよ!」と反論し、またもや大きな笑いが。島田さんは「子泣きじじいと砂かけばばあのドラマが濃かったですよね。いつもは砂かけが『チューするぞ!』って言って逃げるんですけど、この間のお話はチューの前と後の間の演出がとても上手いなと思いました」と評価した。

藤井さんは、同じくこの日上映された第20話「妖花の記憶」を挙げ、「まなは戦争を知らない世代なので、最初はあまりピンとこなかったのが体験することによってその重みを知っていくんです。台本を読んだ時に震えてしまって、これは絶対大切に演じよう、と感じたのを思い出します。それをきっかけに、私自身も父に祖父の世代の戦争体験の話を聞いたりもしました」と振り返った。永富プロデューサーは「戦争がどうだったのかという話ではなくて、どんなことがあったのかということを知ってほしい、考えるきっかけになってほしいと思って作っていました」と制作サイドとしての思いを語った。

特定のエピソードではなく全体の話として「今時の世相を反映した現代的な主題が多かった。攻めの脚本、それが6期の特質だと思います」と語ったのは古川さん。さらに、オーディションについて「審査員はよく知っている方たちばかりで、たぶん当て馬なんだと思いました。それが受かったと知って、本当にやりたかったので嬉しかったですね。(第3期でねずみ男を演じた)富山敬さんの演技が大好きで後を追いかけて、5期でもねずみ男で受けさせて頂いたんですけど落ちてしまったので、6期でやっと夢が叶いました」と感慨を語った。

「録音現場が明るいことが一番」と野沢さん。第1期の頃は「大塚周夫さんが黙っていると私たちがしゃべるわけにもいかないから静かだった」と思い出を語る。
また、第14話「まくら返しと幻の夢」で目玉おやじの姿がイケメンになったことにも触れ、永富プロデューサーからすでにおなじみとなった”テストの時にイケメン目玉おやじの指先が光ると野沢さんが『かーっ……』と言った”エピソードについて「わざとやったのか思わず出ちゃったのかどっちなんですか」と訊かれると、「ちょっとわざとです」と可愛らしく答える野沢さんに歓声がわき起こる。「指鉄砲が一番危ないんですよ、すごく気をつけてやってるんです」

そして、第6期鬼太郎ファミリーでは唯一残念ながらこの日は欠席となった一反木綿役の山口勝平さんからはお手紙が。島田さんが代読した内容は以下のようなものだった。

「僕が所属していた劇団も調布にあったので、毎日鬼太郎たちの銅像を見ながら、布多天神社の脇を通って稽古場に通っていたのが懐かしく思い出されます。子供の頃から親しんできた『ゲゲゲの鬼太郎』にはこれまでもいろんな形で関わらせて頂き、第6期では鬼太郎ファミリーの一員として、大好きな先輩方や素敵なメンバーと作品を作っています。今回の一反木綿は同郷の永富Pのお許しもあって僕のお国言葉、バリバリの博多弁でやらせて頂いています。時々わからない言葉があったらごめんなさい。そこに先代の大先輩方へのリスペクトも加えて、自分なりの一反木綿ができているのではないかなと思っています。目玉おやじのマコさんを筆頭に和気藹々としたスタジオで、僕はいつも島田敏さん、田中真弓さんとわちゃわちゃやっているわけですが、この間の子泣きじじいと砂かけばばあの話は笑いの中にぐっとくる二人の絆も感じられて、なんだか強烈な印象がありました。なかなか予定が合わず参加できていない調布の花火大会や、水木先生の故郷の境港にも行きたいです。これからもよろしくお願いします」

さらに、一番の思い出として沢城さんが挙げたのは「1年目の終わりに名無しとの戦いで虚無に父さんが潰されてしまって、鬼太郎がもうダメだってなったらねずみ男がやってきてバチンと殴られる」シーン。「立ち上がれないくらいだったのに『よし、僕がやらなきゃいけないんだ』って気持ちが流れていくんですけど、台本を読んで『これはスパンが短いな、やれるかな』と思っていたんですね。それで実際にアフレコでテストが始まって、登志夫さんのねずみ男に『お前しかできねえんだから』って言われた時に、バーンと目が覚めて。マイクの前で鬼太郎と同じ気持ちになりました」と鬼太郎と自らがシンクロしたという体験を語った。これもまた、鬼太郎とねずみ男という対になる存在の関係性を1年間積み重ねてきたことの発露である、と永富プロデューサーがまとめると、沢城さんも「『またお前か、ねずみ男』っていう毎回の積み重ねがあってこそですね」と同意。

この後も、キャスト同士で質問を交わすコーナーや、観客にとってはなんとも贅沢な体験となった、台本をどんどん逸脱していくアドリブが乱れ飛ぶ「生アテレココーナー」などがあり、約1時間のトークショーはあっという間にエンディングへ。最後に沢城さんから「どれくらい感謝しているか言葉では言い表せませんが、マイクの前に立つたびに、その気持ちが伝わるようにこの先も努めて参りたいと思います。鬼太郎は今後、振り上げた拳の先が本当に正しいのかどうかを問われていくようです。どうぞテレビの向こう側でその痛みや心の揺らぎに並走していただけたら、それ以上嬉しいことはありません。またお会いしましょう」と締めの言葉があり、大充実のトークショーは幕を下ろした。

いよいよあと1日を残すのみとなった「ゲゲゲ忌」。最終日となる明日12月1日(日)には、水木キャラクターのコスプレで「鬼太郎ひろば」にて記念撮影を行うコスプレイベントのほか、『ゲゲゲの鬼太郎』(第6期)10月期エンディング主題歌を担当している「まねきケチャ」の特別ステージなどが開催される。「ゲゲゲ忌」開催記念の限定グッズ販売も。●ゲゲゲ忌開催記念グッズ

Tシャツ:3000円(税込)※フリーサイズ
A4クリアファイル:500円(税込)
アクリルキーホルダー(全3種):各450円(税込)
歴代アクリルスタンド(全18種):各800円(税込)※ブラインド仕様

※アイテムによっては完売となっている可能性あり

(C)水木プロ (C)水木プロ・東映アニメーション (C)水木プロ・フジテレビジョン・東映アニメーション★『ゲゲゲの鬼太郎』原作関連書籍が発売中

●『水木しげる大研究。 妖怪・漫画とともに生きた鬼才』
生前に行われた独占インタビュー、代表作品の解説や『水木しげる漫画大全集』について、またルーツが詰まった故郷・境港のことまで、水木しげるを大解剖。雑誌「Pen」大好評特集「いまこそ日本漫画の鬼才に注目! 水木しげる大研究。」を増補改訂・再編集。

価格:1700円+税
出版社:CCCメディアハウス
A5判・並製/152ページ
(C)水木プロ

●『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪ファイル 世界編』
日本各地の妖怪を集めた『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪ファイル』に続く、第2弾登場! 妖怪がいるのは日本だけではなく、世界の国々にもいろんな姿の妖怪たちがいる。悪魔、幽霊、妖精、精霊、幻獣……国によって呼び方はさまざまだが、みんな「妖怪」なのだ。水木しげるは、そんな世界の妖怪たちの姿も数多く描いてきた。この本では、世界を6つのエリアに分けて、超個性的な妖怪たちの摩訶不思議な姿と性質を紹介している。

価格:1200円+税
出版社:講談社
A5判/216ページ
(C)水木プロ

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