オリジナルスタッフと共に!新作映画デジモン『LAST EVOLUTION 絆』について

『DIGIMON ADVETURE(デジモンアドベンチャー)20周年メモリアルストーリープロジェクト』として東映アニメーションとパルコが8月22日からスタートさせたクラウドファンディングは、開始2週間で目標金額の200%を突破する大注目の企画となった(既に終了)。
そこで第1回・2回と『デジモンアドベンチャー』のメモリアルイヤーを盛り上げるこのプロジェクトについて東映アニメーションのプロデューサー木下陽介さんにインタビューしてきたが、最後は来年2月21日公開の新作映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』についてお話をうかがった。

◆デジモンアドベンチャー20周年記念
プロデューサー木下陽介さんインタビュー 第3回

HH 『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆 』ですが、ポスターを見る限り、選ばれし子どもたちが子どもじゃなくなっていくという話ですよね?

木下 そうですね。僕が途中で参加した『tri.』の展開時にはもう一本劇場版をやろうという話があったんです。ここまでファンのみなさんにデジモンを盛り上げてもらったのだから、続けるべきだと。だから今回の劇場版は『tri.』と同時に走っていたようなものなんです。一応だいたいの構想はあって、一昨年の秋口くらいには田口智久監督で、脚本は大和屋暁さんと決まっていました。
それからやはり20周年記念映画みたいな立ち位置になるだろうというのは最初から想定してました。

HH 田口監督を起用したのは?

木下 完全にこれは僕の意図です。やはり観ていた世代の人が新しいデジモンを作るっていうことがやりたくて。あとはファン目線もちゃんと持ってる人でやりたいなというのもありましたので、元々デジモンを観ていたという田口監督にお願いしたんです。

HH 初代プロデューサーの関弘美さんや、デジモンシリーズの脚本を多く手がけた大和屋さんといったオリジナルのスタッフと一緒に仕事をすることはプレッシャーでしたか。

木下 むちゃくちゃいい人たちなので、全然プレッシャーとかはなかったですね。どんどん言いたいことは言いなよっていう感じでした。それは監督に対しても僕らに対してもです。
最初、田口監督と僕の2人で作ったプロットがあって、これをやりたいんですって見せたら関さんが「私、田口君とは絶対合うわ」って言ってくれて(笑)、「私これ好き」「絶対応援する」とまで言って下さったんですよ。大和屋さんも「やりたいことをやろうよ」って、1稿あげるたびにどんどん上手く膨らませてくれました。そこにさらに田口監督がやりたいことを乗せていって構成していきました。
そのあと、シナリオを作るにあたってデジモンって何だろうねっていう話から、デジモンの世界の年表を作って、選ばれし子どもたちの歴史を再確認したりもしました。そこに現実世界では、何年には何があったのか、その時代にどんな事件があったのかとか、それこそ例えば就職率がどうだったのかとか細かい所も検証しました。今回は2010年あたりが舞台になっているので、2010年のデジタル事情も調べた上で、少し進んだ世界にしようと決めていったりしています。

HH やりたかった事は描けたという感じなんですね。

木下 みんなで話し合ってきたテーマは落とし込むことができました。やはり観てくれる人、観てほしい人たちのメインは大人になっているので、その人達が明日も頑張れるような話を作りたいなと思ってました。明日も強く生きていこうというようなメッセージを込めたいなっていうのがあったんですよね。

HH 成長がひとつのテーマのデジモンに、『LAST EVOLUTION 絆』なんてタイトルを付けられちゃうと、観る前からある程度予想してしまいますよね。

木下 いま公開している特報で「最後の進化」や、「一緒にいられないの?」なんて言ってるので、そういう話なんだなっていうのは皆さん感づいていると思いますが、でもそれで彼らの物語が終わるわけではないと思います。ただ、彼らの人生においての1つの大切なポイントだろうなという感じですね。
『02』の最終回で2028年の世界が描かれているので、あそこをゴール地点だと考えて、それまでの間に何があったのか、そういうところを描いていくことになりますよね。

HH 今回『02』のキャラが出てくるんですよね?

木下 20周年ということもあったのでやっぱりお祭り感は出したかったし、あとは単純に大輔たちが見たかったんですよね。とは言え、やはりストーリーありきで、しっかりしたお話を作りたかったので成立させるには『02』までだろうなっていうのがありました。他のシリーズの子たちも見たいですけれどね。

HH では今の時点で言える、楽しみにしてもらいたいところ、見どころをお願いします。

木下 まだ特報やティザービジュアルから想像して楽しみにしていてくださいっていうことくらいしか言えないんですよ(笑)。そうそう、ポスターはオリジナルのキャラクターデザインの中鶴勝祥さんにオーダーして描いてもらいました。新たにデザインしてもらう時点から太一にはとても苦労されてましたが、これを描いてもらって、大きくなった太一はこれだ! という感じを受けました。作品性も示せたと思っていて、やっぱり中鶴さんにお願いしてよかったです。まだまだ制作はこれからですが、ファンの人が絶対喜んでくれる内容になっていると思いますので楽しみにしていてください。

映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』
http://digimon-adventure.net/

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