新生渋谷PARCOで同時オープン! 2つのギャラリーで開催される『AKIRA ART OF WALL』レポート

3年3か月という期間を経て、渋谷パルコが11月22日(金)にグランドオープンした。渋谷だけにとどまらず、日本全体のカルチャーの中心にあるとともに、カルチャーを牽引してきたこの施設は、今後もニーズに合わせるのではなくニーズを想像し、新しい価値を創造していくことを目指すという。

そんな先鋭的な渋谷パルコには、4階に「PARCO MUSEUM TOKYO」が、地下1階に「GALLERY X」が入っており、オープニングの11月22日(金)から12月の初旬までは双方『AKIRA ART OF WALL Katsuhiro Otomo × Kosuke Kawamura AKIRA ART EXHIBITION』を開催する。本展で活用されるART WALLとは、大友克洋の伝説的名作『AKIRA』を、コラージュアーティストの河村康輔が大友克洋と共同で再構築した作品で、2017年5月から2019年8月の2年3か月の間、渋谷パルコ建て替え工事の仮囲いとして活用されたものである。仮囲いを作品として展示する本展は、『AKIRA』の世界を新生渋谷パルコのミュージアムで体験できる貴重な機会だ。以下、『AKIRA』の舞台である2019年東京で、『AKIRA』の世界を満喫できる展示を紹介しよう。
「PARCO MUSEUM TOKYO」より
「PARCO MUSEUM TOKYO」より

ART WALLの迫力ある絵や原画、アキラが使った椅子……
『AKIRA』の世界にたっぷり浸る

4階の「PARCO MUSEUM TOKYO」に入ると、物販コーナーに『AKIRA』グッズがずらりと並ぶ。入口付近のカプセルトイはART WALLのミニチュアフィギュアで全10種類あり、全て集めたくなるだろう。入って右側は本展オリジナル、左側は各ブランドとのコラボ商品が陳列されている。特に目につく正面の小屋は原作第6巻の裏表紙を再現したもので、『AKIRA』の貴重な過去のグッズや書籍が展示中だ。中央に並ぶ絵巻物は本展記念のブックで、ART WALLを3冊に収録、4冊目には大友克洋と河村康輔の単独インタビューが掲載されている。
「PARCO MUSEUM TOKYO」より
「PARCO MUSEUM TOKYO」より
「PARCO MUSEUM TOKYO」より
「PARCO MUSEUM TOKYO」より
「PARCO MUSEUM TOKYO」より
「PARCO MUSEUM TOKYO」より

物販コーナーを抜けると、ART WALLの記録映像や、もともと親交があった大友克洋・河村康輔の『AKIRA』作品以外のコラボレーション作品が並ぶ。『童夢』などの大友克洋の代表作を再構築したコラボの絵は、非常にクールでスタイリッシュだ。
「PARCO MUSEUM TOKYO」より
「PARCO MUSEUM TOKYO」より
「PARCO MUSEUM TOKYO」より
「PARCO MUSEUM TOKYO」より
「PARCO MUSEUM TOKYO」より
「PARCO MUSEUM TOKYO」より
「PARCO MUSEUM TOKYO」より
「PARCO MUSEUM TOKYO」より
「PARCO MUSEUM TOKYO」より
「PARCO MUSEUM TOKYO」より

奥の空間には、実際にART WALLで使われていた仮囲いが置かれている。『AKIRA』の登場人物たちの絵には強烈なマイナスのオーラがあり、荒廃の空気を漂わせる本会場に似つかわしい。また会場には『AKIRA』の原画5点が展示されており、『AKIRA』の緻密でハードな世界を目の当たりにすることができる。一番奥にある玉座のような椅子は、本展のために製作されたもので、作中でアキラが使っていたもの。椅子は腰かけて撮影することができるので、絶好のフォトスポットになるとともに、人知を超えた力を持つアキラになった気分になれるだろう。
※「PARCO MUSEUM TOKYO」内は一部撮影不可展示物あり。
「PARCO MUSEUM TOKYO」より
「PARCO MUSEUM TOKYO」より
「PARCO MUSEUM TOKYO」より
「PARCO MUSEUM TOKYO」より
「PARCO MUSEUM TOKYO」より
「PARCO MUSEUM TOKYO」より

巨大化した鉄雄と流れる映像
『AKIRA』の世界観を映し出す空間

地下1階の「GALLERY X」は4階のミュージアムと連動した展示内容になっている。荒廃した都市に登場した巨大な赤ん坊といった風情のインスタレーションは、『AKIRA』に登場する主要人物の一人・鉄雄が原作第6巻で見せる姿。化け物のような不思議な生き物は、瓦礫の山で覚醒したようにも、うずくまっているようにも、立ち上がろうとしているようにも見える。背景となっている映像は河村康輔が切り抜いたものとのことで、『AKIRA』の複雑で濃密な世界観を体現しているかのようだ。
「PARCO MUSEUM TOKYO」より
「GALLERY X」より
「PARCO MUSEUM TOKYO」より
「GALLERY X」より

年代・性別問わずもれなく楽しめる
新生渋谷パルコの多彩な魅力

新生渋谷パルコは2つのミュージアムのほかにも、好奇心とクリエイティビティを刺激する施設や店が目白押しだ。PARCO劇場やWHITE CINE QUINTOなどの演劇・映画関連の施設、日本が誇るゲーム・サブカル系の店でいっぱいのフロア、女性のファッションやコスメやアートを扱うフロア、サスティナブルな商品を扱うゾーンなど、どんな人でも好みにひっかかるモノやコトを見つけられそうだ。渋谷パルコは「ノーエイジ、ボーダーレス」を掲げており、年代や性別を問わず楽しむことができるだろう。また商業施設に初めて出展する店や渋谷パルコ限定の店内装飾を施したブランドショップなど、ここでしか見ることができない店もある。
「PARCO MUSEUM TOKYO」より
パルコ劇場
「PARCO MUSEUM TOKYO」より
ポケモンセンター渋谷

『AKIRA』が完結したのは四半世紀以上前だが、物語の中では2020年に東京でオリンピックが実施されることになっており、偶然にも現実世界の東京オリンピック開催を言い当てたとして話題になった。作中では東京が破壊されるが、今回の渋谷パルコの建て替えも、既存の建築物を破壊してから再生させているので、ある意味で『AKIRA』と世界観を共有していると言えよう。「PARCO MUSEUM TOKYO」での展示は2019年11月22日(金)~12月16日(月)、「GALLERY X」での展示は2019年11月22日(金)~12月8日(日)までの開催と会期が短いので、新生渋谷パルコの魅力を堪能すると共に、2つの展示会場を見逃さずに足を運んでいただきたい。

引用元はこちらです。記事に関するご質問は引用元へお問い合わせください。https://news.merumo.ne.jp/article/genre/9222480